Explanation眼の病気の解説

結膜下出血
(けつまくかしゅっけつ)

結膜下出血は右の写真のようにインクをたらしたようにベタッとした赤さになります。「結膜」という白目の表面の薄い膜の血管が切れ、その膜の下に出血が貯まったものです。出血は結膜の下ですので、涙に血が混じるようなことはありません。

おが・おおぐし眼科【結膜下出血】

原因

結膜の血管はもろいため切れやすく、眼をぶつけたり、こすったりすることで容易に出血します。飲み過ぎ,クシャミや咳,便秘、目の疲れなどでも出血することがあります。気が付いたら目が真っ赤だったが、思い当たる節がないというのが多いようです。
まれに高血圧や糖尿病などの病気が原因となって起こるものもあります。結膜下出血を何度も繰り返す場合には、全身検査を受けることをお勧めいたします。

症状

ゴロゴロしたり、重い感じがすることも時にありますが,通常、白目が赤くなる以外症状はありません。家族が気づいてびっくりし,鏡を見て今度は本人がびっくりということもよくあります。

治療法

結膜下出血は2-3日後にかえって赤い範囲が広がることがあります。これは出血が散ったためであり、正常な経過ですので心配ありません。
結膜下出血は必ず吸収されますから、そのまま様子を見ていても大丈夫です.数日したら蒸したタオルで温めると出血の吸収が早くなります。